2015.11.19
私どもの発音クリニックの受講生の80%は英語圏への留学経験者、アメリカの大学、ビジネススクールを含む大学院の卒業生、海外勤務の経験者、国際会議の同時通訳など、ネイティヴ並みの英語力を身につけている方々です。
“えっ!どうしてそういう方が発音の矯正にくるのですか?”
皆さんは不思議に思うでしょう、私も不思議でした。
でも、授業をしてみて驚きました。最高の学歴と経験を誇る方々の発音が
わが耳を疑うほど下手なのです。そして彼らは一応にこう言います。
“先生、ネイティヴと話しをしていると時々聞き取れなかったり、通じなかったりする時があるんです。考えてみると自分の発音が原因なんですよね。”
日本人はなぜ英語を話すことも聞き取ることも下手なのでしょうか。
理由は3つです。
- 日本の英語教育の中に発音の授業がないので正しい発音がわからない。
- 文法的に正しい文を構成しなければ通じないのではという思いが強い。
- ネイティヴの英語の<早さ>を作り出すリズム(文強勢)や、リンキング、アクセント(語強勢)などを理解していない、または知らない。
どんなに英語が堪能な方でもこと発音となると知らない事が多いのです。
<会話はプロでも発音は素人>これが今の日本の現実です。
発音は文法や英会話のように独学でマスターすることは出来ません。
発音だけは誰かにやり方を教えてもらい、それが正しいかどうかをチェックしてもらわなければ永久にマスターすることはできません。